一般的なこととして、介護施設に入居しにくいという声が聞かれます。
でも、全国的にみても、空床がある介護施設は沢山あります。ではなぜ「入居しにくい」という声が上がるのでしょうか。
答えとしては「人気がある介護施設とそうではない介護施設がある」ということかもしれません。
つまり、人気がない介護施設は空床があって当たり前なのですが、人気がある介護施設は数十人の待機者がいる、という現象が起きているのです。
ここまで聞くと、こうは思いませんか?
「出来るだけ、人気のある介護施設に待たずに入りたい…」
では、比較的人気があって入居しやすい介護施設を紹介していきましょう!
比較的入りやすい人気介護施設とは
・地域密着型介護老人福祉施設
ちょっとややこしい施設の種類ですが、要は、その施設が所在する地域住民を優先的に受け入れてくれる小規模の特別養護老人ホームです。
従来の特別養護老人ホームは、出来る限り大人数を一気に収容(わざと“収容”と使っています)した方が、設備的にも人員的にも、また地域的にも効率が良かったので100人規模の入所定員の施設がざらにあります。
しかし地域密着型介護老人福祉施設の定員は、29名以下と決まっています。従来の大規模特養では、どうしても時間によっての一律の介護等が主流になっており、なんとかそれを変えたいと思っても一度建ててしまった後は設備的にも困難です。今の介護の世界では、入居者一人一人の生活歴を考慮したケアを行うことが前提となっていますので、入居定員が少ない方がそのようなケアを行いやすいということが理由の一つです。
小規模であっても、特別養護老人ホームには変わりありません。一度入居出来たら、長期間の入院だとかよほどの医療的処置が必要になったというような場合を除いて、最期まで暮らすことが出来ます。
また、医務室を備え、委託がほとんどですが医師も配置し、週に一回の往診などを受けることも可能です。
なぜこの介護施設が入居しやすいのでしょうか。
もちろん、待機者がかなり多ければいずれにしてもダメなのですが、地域密着型介護老人福祉施設は、設置の許可の権限や適切な運営やケアが行われているか指導する権限が、その施設が所在する市町村にあります。
ですから市町村側が、高齢者虐待ケースだとかで緊急避難的な入居を求めたりするなど、入居する人に対する有る程度の発言力をもつことが多くあります。
なので、市町村の介護保険窓口等とよく話し合い、自分達のケースが待機順番に影響を及ぼすものなのかどうかを検討し、もしも該当するなら入居申し込みが遅かったとしても順番が繰り上がることがあるのです。
いかがでしたか?人気でも入ることができる介護施設は存在します!
良い面も悪い面もあるので、考えてみてくださいね!
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