介護食には液体流動食のように、咀嚼も無く食事ができて手軽に栄養を摂取できる食事があります。手軽に作る事が出来るので、介護をされている人の多くが使用しています。
とは言え、初めて介護食に取り入れたいと考えている人からすれば
「本当に液体流動食でも大丈夫なの?」「何か問題は発生しないの?」
と考えますので今回、液体流動食を使うメリットとデメリットを紹介していきます。
■1:液体流動食を使うメリット
液体流動食を使うメリットは主に2つあります。
1つ目は咀嚼ができない人でも手軽に栄養補給ができる事です。
液体流動食はほぼ液体ですので、口に含めば水分を摂取しているように食事ができます。
そのため嚥下困難や喉に詰まって呼吸困難に陥る危険性がなくなるのです。
2つ目は介護を行う側の負担が減る事です。
液体流動食の殆どは完成された商品が多いので、温めるまたはそのままでも食事として完成します。
そのため食事を一から考える、工夫することなく食事を行うことができます。
■2:液体流動食のデメリットは?
では液体流動食のデメリットを見ていきましょう。
デメリットは2つあります。
1つ目は栄養が胃ろうから漏れてしまう事です。
カテーテル等を直接胃に入れている場合、胃に胃ろうと呼ばれる穴を作ります。
医師もカテーテルにとって必要最低限の胃ろうしか作りませんが、それでも隙間が開いてしまいます。
もし液体流動食ですと、そこから漏れ出してしまい栄養を摂取できないまま流れてしまいます。
2つ目は嘔吐・下痢の原因になる事です。
通常、胃に食物が入りますと食物を溜め込み消化・栄養の吸収を行いますので食道と胃の間に「噴門」胃と十二指腸の間に「幽門」があります。
しかし、液体流動食では流動性が高いため例え噴門・幽門が閉まっていても小さい隙間を通っていくのです。
すると嘔吐や気管への侵入、そして下痢の原因になります。
特に気管へ侵入しますと肺の細胞を傷つけてしまい、肺炎や合併症の危険性があります。
いかがでしたでしょうか?
液体流動食には上記のようにメリット・デメリットがあります。
確かに手間隙を考えると液体流動食は優れていますが、デメリットを考えると二の足を踏んでしまいますね…。
現在では固形・液体の中間に位置する「半固形化」された食品が注目されてきていますので、もし流動食を検討されている人がいましたら候補の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?
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