リハビリに対してモチベーションが保てない
リハビリというのはその技術、科学は日々発展しています。そのため数十年前のリハビリについて議論をされることも多々あります。リハビリについての議論の中には、リハビリとしての効果を期待できるのかということもあれば、リハビリについての啓蒙活動も含まれています。
リハビリに対する注目度はとても上がってきていますが、やはり「リハビリは効果があるのか」という漠然とした疑問を持つ人もいます。このような人の場合、リハビリに対してモチベーションを保っていくことが難しくなってしまうでしょう。
「リハビリの効果」についてですが、確実に言えることとしては「即効性」はあまり期待することができないのが現実です。即効性を期待できる治療というのは、強い服薬における治療、手術等になります。
リハビリは、どちらかというと、身体が持つ力を引き出す治療と言え、継続性がとても大切になる治療方法となります。
それゆえに即効性を求めている人にとってリハビリはとても「意味のないもの」に見えてしまうかもしれません。
ただ、長期的に見ていくと、リハビリをしていくのと、していないのとでは大きな差が出てきます。これは一般の人にも言えることであり、「体を日々鍛えている人と」と「鍛えていない人」では、数年後に大きな違いが出てきます。リハビリにもこれは強く当てはまっていきます。障害や病気、症状の有無関係なく、筋肉や骨は利用をしなければ衰えていきます。日々行なっている何でもないことがとても大きな能力維持に貢献していることも多いのです。
- 負荷が強過ぎて嫌になる人と負荷が軽すぎて意味がないと思ってしまう人
リハビリに対して嫌悪感を抱く人のタイプには負荷が強過ぎて嫌になってしまうタイプと負荷がなさ過ぎて、意味があるのかと疑問に思ってしまうタイプがいます。前者に対しては、楽で簡単なリハビリからとり入れていくことがとても大切になりますが、後者にそれをしてしまうと逆効果となります。リハビリの業界では「負担なく、楽にできるリハビリ」というのが強く求められてきていますが、その一方である程度の満足感が得られる、疲労感が得られるリハビリのニーズも多くあると言えるでしょう。特に体力のある男性や若い人はその傾向があります。
リハビリ職としても「負担が少ないほうが良い」という一方通行の考え方ではなく、ある程度「鍛えている」ことを実感できるリハビリを考案する、プログラムする工夫が必要になってきている面もあります。
同時にリハビリを受ける人の「声」や「ニーズ」も大切になります。
引用
http://www.photo-ac.com/main/detail/25754?title=%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%816
http://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=115649&word=%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0