リハビリ職の固定概念が大きな障害になっている面も
リハビリの職業がとても大きな存在になってきている昨今、リハビリに関する価値観もとても高まってきています。しかしその一方で、複数あるリハビリ職がそれぞれの立場を守るために、専門性をとても強く表に出そうとしている面があります。
これ自体はとても良いことであると考えることができますが、それが「職業の固定概念」につながってしまっている面もあると言えるでしょう。
この職業はこの仕事をする、その仕事以外してはいけないと考える専門家がとても多く存在することになります。これは専門性を高めていく上での障害になるだけでなく、リハビリを受ける人の可能性をつぶしてしまう危険性があります。
リハビリというのは専門性が必要な反面、その専門性を表に出しすぎてはいけない面もあります。リハビリを受ける人が、どのような環境であってもできるようなリハビリを提供するのが理想的であり、専門的な機器、技法を利用するのは、それをしなければいけない時だけに限る必要があるでしょう。リハビリ職、専門家の自己満足、発展のために、変に専門性だけを高め、限定的なリハビリになってしまった場合、リハビリを受ける人にとってもメリットはなくなります。
リハビリ職の存在が強くなればなるほど、それぞれが専門性を高め、そこにしか視点がいかなくなってしまうこともありますが、決してそのようなことがあってはいけないと言えるでしょう。
最近リハビリ職で言われているのが職域を広げていくということです。これは仕事の幅を広げていくという意味でもあり、これまでのリハビリよりも、より広い視野を持ってリハビリをしていくということにもなります。
ただ、専門性を高めれば高めるほど、この職域を広げていくというのは難しくなっていく傾向もあり、リハ職がリハビリに対して固定概念を持ちすぎる、固執しすぎる状況で職域の拡大はとても難しいと言えます。
- リハ職の意思表示もとても大切
リハビリ業界の職業というのは、どうしても現状に満足してそこから抜け出そうとする人が少なくなると言われています。やはり慣れていることをスムーズに流れ作業のようにこなすことのほうが重要であり、狭い業界であるため、一度そのような状態になれば、「ベテラン」として地位を築いていくことはそう難しくありません。
しかしそのような状況をあえて受け入れず、新しい要素を取り入れようとする、「やりたい」と思うことをリハビリと繋げていくというような、ある意味で流れから外れるような専門家も必要とされてきています。
リハ職の「やりたい」という意思表示がもっとしやすい環境にすることができれば、職域を拡大していける可能性はより大きくなり、同時にリハビリを受ける人にメリットを還元していくこともできるでしょう。
引用
http://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=136519&word=%E3%80%90%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%AA%E3%80%91%E7%90%86%E5%AD%A6%E7%99%82%E6%B3%95%E5%A3%AB%2F%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E7%99%82%E6%B3%95%E5%A3%AB