意外と知られていない。認知症予防のために使用される漢方薬が存在した!
日本人の平均寿命は世界で見ても大変高いようですね。
喜ばしいことではありますが、平均寿命ではなく「健康寿命」という面で考えると、また違ってくるのかもしれません。
みなさん、いつまでも健康で長生きしたいと願われていると思いますが、認知症になるなどして家族など周囲の人々の助けを借りないと生活ができないこともあるようです。
頭や脳の病気として近年注目されている認知症ですが、脳血管の動脈硬化によって脳の血流が少なくなることや、脳の神経細胞の機能障害や脳の老化によっておこるのではないかとも考えられており、さまざまな原因があるようです。
近頃はお年寄りだけではなく、若い人にも若年性認知症などがあるようですので注意が必要です。
【認知症予防のためにはどうすればいいの?】
脳の中の「海馬」と呼ばれる器官を活性化させることによって、神経細胞を増やし、衰えかけた記憶力などを高めることが可能です。
「もう年だから・・・」とあきらめてしまうのではなく、いくつになっても脳は鍛えることが可能ですから、興味を持ったことをどんどんしてみたり、本を読んだり、習い事をするのも良いでしょう。刺激のある生活を送ることによって脳もよみがえり、若々しくなります。
海馬は活性化させることもできる一方で、ストレスや冷えなどで血のめぐりが悪化することによって簡単にダメージを受けてしまいますので、注意が必要です。
適度な運動を心がけ、肥満を予防しましょう。
食生活もバランス良く、塩分過多にならないように注意したいものです。
ストレスがたまらないように、適度に気分転換をするなどしてストレス解消を心がけましょう。
タバコは百害あって一利なしといわれますが、認知症に関しても同じことがいえます。吸っておられる方はできるだけ減らす、できればやめるようにしたいものです。
【認知症に使われる漢方】
東洋医学では、思考や記憶をつかさどっているのは「腎」であるとされています。
腎を補い、血流をサラサラと滞ることなく保つように心がけて改善を試みます。
タイプ別にさまざまな漢方薬があります。
・「カンゲンカリュウ」脳の血流を促し、活血作用があります。
・「コギクジオウガン」・「ハッセンガン」などは手足がほてり、皮膚が乾燥したりのどがかわきやすいかたに使うことが多い漢方薬です。
・「ヨクカンサン」・「チョトウサン」・「ウンタントウ」・「キヒトウ」・「ゴオウセイシンガン」などは認知症の症状改善効果が期待できます。
個人の体質によっても選ぶ漢方薬が違ってきますので、お医者様や漢方に詳しい薬剤師さんなどに相談してみると良いでしょう。
(Photo by Ashinari http://www.ashinari.com/ )