病気やケガで入院し、状態が安定すると、リハビリが始まります。高齢になると、ベッドに横になっている期間も長くなり、筋力や体力が落ちてしまうことが多くなります。
その機能を取り戻すまでには、リハビリも長期にわたることが予測できます。
しかし、悲観することはありません。「継続は力なり」です。ある程度、落ち着けば退院し、通院でのリハビリを行うことができます。誰でも、病院より自宅の生活の方が良いですよね。
病気や怪我の度合いにも拠りますが、個人差はあっても日常生活を送れるくらいの回復は期待できます。
リハビリテーションのプラン作成
リハビリには、理学療法士及び作業療法士が必ずいます。入院時の記録は、この両者にもきちんと伝わっており、どのようなリハビリをどの位の期間を目処に行うかをプラン作成します。
また、退院後、自宅での生活を仮定しながらのリハビリも取り入れてもらえます。
階段の上り下りから、トイレや入浴まで、あらゆる行動を想定してプランに練り込んでいます。
最初は、歩行器や杖を使って、若しくは車椅子での移動から始めて、体力と筋力の回復を図りながら、徐々にステップアップしていきます。それが出来るようになると、次の動作へと移行していきます。
利用者様に合った介護グッズの選定
リハビリを継続する事は、とても大変なことです。しかし、補助具を使えば、何とか自力でできる事も増えてきます。その為に介護グッズはとても重要になってきます。
杖一つにとっても、種類はいくつかあり、その中からご自分に適したものを選ぶ作業が入ってきます。車椅子にしても同様です。
目の悪い人がメガネを必要とするように、一度失われた機能を完全に回復するまでは、何かしらの助けが必要なのです。
リハビリは、時間を決めて、休み休みゆっくりと進めていきます。そうでなければ、継続が不可能だからです。その為に、退院後も通院という形で、リハビリは継続していきます。
通常はスタッフと雑談を交えて行うので、苦しさや辛さは半減するかもしれません。まして、強制ではありませんので、いつ休憩をとっても怒られることはありません。
高齢者の方は、とかく頑張ってしまいがちなので、スタッフはブレーキを掛けながら、リハビリを行います。
焦りは禁物
早く元の身体に戻りたい。と、誰もが思っているはずです。ですから、一生懸命にリハビリに取り組むのです。でも、焦りは禁物です。若い頃のように、直ぐに回復すると云うことは、期待できません。それは、ご本人も自覚しているからこその焦りだと思います。
焦って良い結果は出ません。中には、プラン通りに順調にいく方もいるでしょう。
理学療法士や作業療法士は、その「焦り」を、必ず感じ取っています。まな板の鯉ではありませんが、焦らず急がず専門家を信じて、根気強く頑張り過ぎずにリハビリを続けて欲しいと思います。
画像:リハビリ
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杖
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