外国人技能実習制度の導入を検討する際に気になるポイントである予算。
多数の方々からご要望をいただくので、今回シミュレーション表を作成してみました。まずは、この2パターンを比較するなどご活用ください。
タイトルは、「外国人技能実習制度の予算、費用シミュレーション」2016年度版です。
費用も時とともに変わっていきますので、現時点での情報ということをご了承ください。
費用パターン1
ベトナムより5人の人材を外国人技能実習生として受け入れた場合の費用
いかがでしょうか? 5人を受け入れるというと、こんな感じの費用がかかります。
100名以上の企業の規模だとこのような試算になるかと思います。
ある企業の人事の方がおっしゃるには、
派遣や、人材紹介で採用しては退職していくという状況があるなかでは、費用は似たような金額だが、退職リスクがないので有利である!
とのご意見をうかがったことがあります。
このような考え方もあるのだな、、と思っています。
費用パターン2
ベトナムより8人の人材を外国人技能実習生として受け入れた場合の費用
上記の詳細については、前記事の中で説明させていただいていますので、前記事をご一読くださいますようお願いします。
さておき、外国人技能実習制度の受け入れにかかる費用のイメージはこのようになりますが。。。
決して安くはないですよね。安価な労働力という認識では技能実習生は受け入れるのは難しくなってきているのです。
実際は各県でベスト300に入るような企業でなければ予算的に難しいというお話も多々聞きます。。。
受け入れ費用
入国前に 約300万円
1月目から12月目までに約600万円
13月目から24月目までに約600万円
25月目から36月目までに約600万円
このような費用がかかることになっています。
外国人技能実習制度の受け入れ費用を下げたい。→→(約500万円の助成金が活用できる?)
費用を下げる鍵は、社会保険労務士の方を活用した助成金の申請になっているようです。(約500万円ほどが助成されるそうです。個別に外国人雇用コンサルタントの社労士先生にご確認ください))
現在、毎年助成金があるようなので、徹底活用が大きな鍵になることは間違いないかと思います。
ご存知のように、助成金は、返済不要、返金不要のもらえるお金です。
助成金のよいポイントは、既存の社員さんへの待遇改善を行うことで国から資金助成されることです。100万円の助成金の獲得は、1000万円の売上の獲得に等しいなどいう表現もあるように非常にメリットがあります。
そして、素晴らしいことに、外国人技能実習生の制度は、既存社員さんの待遇改善となる労働環境の整備を行ったことを土台にすることが要件となっているのです。
中小企業にとっての受けいれのポイントは、大きく分類すると2つの体制整備になります。
1.労働環境の整備(助成金の対象になりやすい)
2.技能実習環境の整備
もし、今現在この二つの体制が未整備であり、これを整えることは別途にかかる費用が存在することになります。
費用について事前にお知りいただきたい事項になります。
しかし、これだけ見て、外国人技能実習生は高い、合わないと思っていただきたくないと思っています。
もう、これからの時代は、職場の環境整備をしないと、外国人どころか日本人も働いていただけない時代が到来しているのです。
いままでを「人口の上り坂の時代」としたら、これからは「降りていく時代」なのです。
歴史とは上って、降りるものですから当然の流れなのです。この時代を生き抜き戦略の一つに多くの企業が外国人雇用を選択しているのでしょう。
大切なのは、正しい情報を入手し、適切な対応の手を打つ事ではないでしょうか?
貴社の経営のお役に立てれば幸いです。
注意事項
各種費用については、国際的な経済環境化で変化することをご了承ください。