「充血」には3種類ある
ふと鏡を見たときに目が真っ赤に充血していたら驚きますよね。目にゴミが入ったり、目を掻いたりという外的なことをしなくても、いつの間にか目が充血していることはよくあります。それは、外部からの刺激や病気による炎症、目の疲れなどが原因となっていることが多いです。目の充血は起こる部位や症状によって3種類に分けられます。
1つ目は「結膜充血」で、これはまぶたの裏側や白目の周辺部が充血している場合です。結膜充血は、目に花粉やゴミなどの異物が入り、「結膜炎」を起こしている際に発症します。また、目を酷使した時に起こるのも結膜充血です。
2つ目は「毛様充血」。これは角膜の周囲が充血するのが特徴で、まぶたの裏側までは充血しないので、結膜充血との違いはすぐに分かります。角膜などの炎症によって起こるので、この症状は角膜炎やブドウ膜炎が原因となっていることがあります。
3つ目は「結膜下出血」で充血とは少々異なりますが、目が赤くなることに関しては同様です。これは、毛細血管が破れて出血が起こり、白目に出血がみられる症状で、特に痛みや痒みもありません。原因は様々で、飲酒や打撲などの外的要因もありますが、原因が分からないこともあります。
この中で注意すべきなのが「毛様充血」です。角膜などの炎症によって起こるので、視力低下や強い痛み、果てには失明になる可能性を持つ症状です。絶対とは言い切れませんが、まぶたの裏側の充血が1つの目安となるので、なかなか赤みが引かないときには充血の種類を判別できるようにしておきましょう。
「充血」を治すには
疲れているときに目が充血してしまうのは、栄養を欲しているからです。酸素や栄養を目に届けようとすることで、目の血管が膨らんでしまうのです。アルコールを飲んで目が充血することもありますよね。アルコールには血流を増やす作用があるため、目の血管が膨らんで充血するのです。
充血は水や洗眼薬等で洗い流せばすぐに解決することもあります。目に異物が入った際には洗い流すことで治るのですが、目の疲れが原因でしたら、休めるのが一番です。蒸しタオルや冷やしたタオルを使い、目の疲労を取るとともに膨らんだ血管を収縮させることで収まります。市販の目薬でも充血を抑える効果はありますが、あまり利用しすぎると、体のサインを見失う可能性があります。身体がせっかくサインを出してくれているのですから、それに応じることが大切なのです。改善しようと行動しても異常が続くようでしたら、眼科に相談しましょう。