高齢者の方で一人暮らし世帯は、近年中に全国で6,000万世帯を超えると言われており、高齢者自身はもちろんですが、別居している家族も不安は大きくなりがちです。
そういった不安を解消するためのサービスは近年増えてきており、ポットの電源が入ったら通知が届いたり、テレビ電話やセンサーを利用した安否確認などが行えたりできるサービスを企業もこぞって開発してきています。
しかし、いずれも利用するためには導入費用や月々の支払いなどが高額になるケースが多く、年金暮らしの年金生活者には利用に繋がらないケースがあります。
そんな時には市町村が提供している緊急通報システムがお勧めです。
緊急通報システムって?
例えば一人暮らしの高齢者が朝起きた時に病気で動けなくなり、電話口までいけなかったら、病状が落ち着くまで寝て過ごすしかありません。
脳梗塞や心筋梗塞など早めの処置で一命を取り留めることができる状況だった場合でも、連絡ができなかったら助かるものも助かりません。
また、急に呂律が回らなくなってしまった場合や声が出ない状況だと救急車を呼ぶにしても時間がかかってしまう可能性もあります。
そういった状況を回避するための措置として緊急通報装置を家に設置し、ボタン一つで相談センターとつながる緊急通報システムが導入されています。
緊急通報システムの種類とメリット
緊急通報装置には電話と直結した緊急ボタンのついたもののほかに、まくら元用のナースコール式通報装置や首からかけて常に持ち運びできるペンダント式があります。
これらの通報装置を押すと消防局指令センターに通報され、状況によってあらかじめ登録している近所の協力員が派遣されたり救急車が出動したりします。
ボタン一つで済みますので通報までの時間が随分省略されますし、事前に登録しているので個人の情報収集にも時間が省ける点がメリットです。
また、緊急通報装置には「相談」ボタンもついており、健康状態の相談や保険衛生面での相談などに対応してもらえます。
利用するには?
緊急通報システムの利用は市町村の役所か地域包括支援センターへの相談が近道です。
基本的には65歳以上で一人暮らし(昼間独居を含む)の高齢者が対象です。
また、利用料金は無料の場合から一部月額費用の発生する場合など地域や収入状況などに応じて違いますので利用の際には確認するようにしましょう。
通報には電話回線を利用するので、電話線を引くことと電話の基本料金、通報時の通話料金などがかかる点にも注意が必要です。
企業の提供する見守りサービスと合わせて利用するといざというときに安心できるサービスです。外国人労働者雇用~社会保険、労働保険の仕組み~のことならお気軽にご相談下さい。