これからの超高齢化社会を乗り切るための切り札の一つ「小規模多機能型居宅介護」を具体的に調べてみましょう。
「通い」と「訪問」と「泊まり」のサービスを混合
従来の介護保険サービスでは、通所サービスも訪問サービスも、宿泊が出来るサービスもそれぞれ別のサービスでした。
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つまり通いであれば通所介護に通った回数、訪問であれば訪問介護で訪問してもらった回数、泊まりであれば短期入所生活介護(ショートステイ)に泊まった日数分の利用料がそれぞれかかる訳です。
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これだけ考えても大変ですが、それでいて生活の拠点は自宅なので、サービスを受けていない時には家族が介護しなければなりません。
ある程度の介護の手間がかかる状態になったら、専門家にお願いしたい…でも何をするにもお金がかかるし、自宅に居れば介護用品も食費も、衛生費用も何もかもかかる…。何より、精神的な負担はお金には換えられないほど辛い…。施設に入所できれば、介護度別の一割負担や食費、居住費などそれなりの利用料はかかるけれど、お金さえ払えば介護から開放される…。
介護の苦しみは、本当のことをいえば施設に入居したとしても終わることはありません。体調を崩して入院してしまえば今度は医療保険を利用することになり、治療が終われば退院出来ますが、入居していた施設からは“入院が長期間になるとお部屋を空けておくことが出来ないので…”と退去させられてしまっていた場合、また帰る先を探さなければなりません。
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「そんな苦しい時の助け舟」
そこで小規模多機能型居宅介護では、一月の利用料は定額のまま、週に4日や5日通所で通うことも、一日に3回自宅へ訪問してもらって介護を受けることも出来ます。宿泊だけは、別途費用がかかりますがそんなに高額ではなく、何よりも、日頃から通所や訪問でお世話になっているスタッフが居るところで泊まる事が出来る訳ですから、本人も家族もとても安心です。
例えば、要介護度が5でほぼ寝たきり状態の方でも、同居の子供夫婦は共働きで仕事に出かけてしまう間、朝の排泄ケアやモーニングケアを受けて、その後朝食の時間になれば朝食介助を受け、午前の水分補給、安否確認、お昼の介助、午後の水分補給、そして夕食介助、さらに就寝ケア、この間に随時排泄ケアを受けることが出来るとしたら、自宅で生活することが出来るのではないでしょうか。
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また、通所介護に通って地域住民の人から声を掛けられ、今まで培ってきた関係性を保ちながら社会活動へ参加することも出来ます。
このように、小規模多機能型居宅介護サービスは、まさにこれからの日本の介護を担うサービスといえるのです。
「それだけしか救いがないの?」
もちろんそれだけでは不十分なので、定期巡回・随時訪問型訪問介護看護とか、小規模多機能型居宅介護に看護分野まで加わった看護小規模多機能型居宅介護といったサービスも利用することが出来ます。
このようにして、介護が必要な状態となっても住み慣れた自宅で生活を続けることが出来る可能性が広がったのです。外国人労働者雇用~社会保険、労働保険の仕組み~のことならお気軽にご相談下さい。