日本語がとにかく怪しいです。何を使って勉強してきたのですかと聞きたくなるほど不思議な言い回しをさる外国人労働者の方がとても多いです。_x000D_
ベトナムから研修生を私の会社で受け入れたときの話です。2013年の春から受け入れましたが、半年間の研修期間で外国人労働者の女の子は男性社員に挨拶するときに、ひたすら「お兄さん、こんにちは。私にいいこと大事に教えてくれろ。」ひたすら繰り返していました。一体どういう日本語の先生だったのだろうと感じてしまいます。ただ、気立てはとてもよく、手作りの料理を作って振る舞ってくれたり、日本語の練習ノートを見せてくれたり、本当に日本に馴染もうと頑張っていました。しかし、日本人はこういうのが好きですよねと言いながらマヨネーズを大量にかけてみたり、日本文化が好きだといって休みの日にアニメの店で買い物をしてみたり、同じ日本文化でも少しずれた方向にいってしまうんですよね。_x000D_
きっと海外で報道される日本文化とは東京の一部分を切り取ったものばかりなのだろうな、と考えさせられました。それは違うよともなかなか言えず、日本文化をベトナムに持ち帰って自慢するのだという研修生の笑顔を見るとそれでよいのか悩んでしまいました。_x000D_
仕事は真面目ですし、日本で学んだことを母国で役立てようと懸命に働いている姿と休日の姿のギャップが大きいのが外国人労働者です。しかし、それも個性のひとつです。彼女が持ち帰る日本文化_x000D_
きっと独自の進化を遂げるはずです。工場での仕事よりも休日の過ごし方を外国人労働者に教えないと日本という国はよくわからない不思議な国として広がっていくことになります。_x000D_
また、日本語が難しいと感じるのは、「日本の(我が社)製品は1万個作って1個不良品が出るかどうかです。」と伝えると外国人労働者からは「1万個作るたびに1個不良品を作る理由はなんなのか?」と質問が飛んできます。彼らにとってはそのような言い回しがないためにそのような解釈をしてしまうようです。不良品が出る数まで予想しているなんて信じられないようです。日本の工場で働いている日本人からすると、不良品はあまり遭遇するものではありませんが、ベトナムなど外国では当たり前のように発生しています。_x000D_
ほんの少しの期間でも外国人は我々に刺激と日本文化の素晴らしさを逆に教えてくれます。職場での表現力訓練にもなります。何せ、本当に伝えたいことをこちらの予想をはるかに超える捉え方をしてくれるのですから。
ある意味日本文化を学ばせてもらえる。
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