皆さんは骨の病気と言えば何を思いつきますか?
「骨粗鬆症」「骨折」等のように思い浮かびますが「骨パジェット病」はなかなか思いつかないでしょう。と言うのも、骨パジェット病は日本人には珍しい病気でアメリカや欧州で発症する病気だからです。
しかし少なからず日本人も発症する危険性はありますので、ここで一緒に骨パジェット病について学んでいきましょう!
■1:骨パジェット病って何?
骨パジェット病は骨を溶かしてしまう「破骨細胞」と骨を生成する「骨芽細胞」の異常によって発症する病気です。
また「骨全体」に発症する病気ではなく「一部分」に発症します。
もし発症すると、骨の肥大化・骨の変形・骨の構造変化等の症状が発生して、痛み・関節への炎症・神経圧迫の症状が出てきます。
発症箇所も特徴的で「頭蓋骨」「鎖骨」「脊椎」「大腿骨」に発症し、頭蓋骨の場合は頭痛の原因にも繋がります。症状が悪化すると骨の強度低下、歩行困難のように生活に支障が出てきます。
■2:骨パジェット病を発見するには?
骨パジェット病は「これが骨パジェット病の症状だ!」と言うようなはっきりした症状はありません。
例えば健康診断の時に偶然発見された、または「最近痛みが増してるな…」と思って病院へ行ったら発見されたと言うのが多いです。もしくは血中の「アルカリホスファターゼ」濃度を測定して骨パジェット病かどうかを判断する方法もあります。
一番厄介なのが、診断して骨パジェット病が発見されたのは良いですが合併症で骨の癌に発展している時もあります。
■3:骨パジェット病を治療するには?
骨パジェット病は主に薬物治療を行います。
痛みが酷い場合は鎮痛薬・NSAIDを投与して痛みを減らします。
もし痛みが無いときには破骨細胞の活性を抑える薬品やバランスを整える薬品のように、皆さんの身体に合わせて薬物を変更していきます。
そして健康的な骨の代謝へ戻すために薬物投与を行いつつカルシウムとビタミンDの摂取も続けます。破骨細胞の活動が抑えられている間は、骨芽細胞が活発に働き始めますので大量のカルシウムを必要とします。その際、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも必要ですので一緒に摂取しましょう。もしカルシウムの摂取を怠りますと、骨がもろくなる、または骨による石灰化に繋がりますので注意しましょう・
いかがでしたでしょうか
骨パジェット病は聞きなれない病気ですが、40代を境に発症する確立が高まる病気です。
確かに日本人は掛かりにくい病気ですが、少なからず発症する可能性はあります。
骨パジェット病は検査で確認できますので、もし不安に思いましたら病院で検査を受けるようにしましょう。
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