高齢者の介護施設は、今や日本中に山ほどあります。介護施設と一言でいっても色々な種類があります。有料老人ホーム、グループホーム、特別養護老人ホーム、小規模多機能型居宅介護施設等です。
介護は、今や日本の超高齢化社会では、いつ誰にでも降りかかる問題といえます。しかしそんな状況の中でも、介護施設というものを真剣に理解しようとするのは、いざ降りかかってきてからという人が少なくありません。
しかし、その時には既に“どうしよう…どうにかしなければ…”という切羽詰った状況ですから、客観的に色々なことを見られずに冷静な判断が出来なくなっているともいえます。
ですから、今、早い段階から介護施設の見分け方を知っておくことは非常に重要ではないでしょうか。
他の施設のことを色々と話してくれる職員がいる
介護施設を検討している時には、最初はインターネットなどで対象地域の施設を探すかもしれませんが、実際に申し込むときにはその施設に行って話を聞くことが多いでしょう。
多くの場合、入居の申込み等に対応するのは、その施設の相談員や介護支援専門員等かと思われますが、この時、他の施設も視野に入れていることを話すと、その施設のことを色々と教えてくれることがあります。
その中で、こちらが聞いてもいないことを色々としゃべってくれる職員の場合、警戒が必要かもしれません。
なぜなら、初めて入居を申し込みにきた初対面の人に、自分たちと全く関係のない施設のことを話すということは、自分たちの施設の入居者のことやご家族のことも、外部で色々しゃべっている可能性があるからです。
介護施設で働く職員には、守秘義務があります。どんなに良い介護を行ってくれていたとしても、ペラペラとしゃべられたらたまったものじゃありませんから…。
職員同士の会話から読み取る
出来れば、入居申し込みをする時、またはその前には施設見学をさせてもらうと良いでしょう。一昔前は、新しく出来た施設ではオエライさん方が背広を着て施設の中をゾロゾロと歩く姿が見かけられたのですが、今は、なかなかその光景も珍しくなっています。
ただ、入居を前提にした見学であれば対応してもらえるでしょう。
その際に注意してみて欲しいのは、案内をしてくれる相談員などと現場で働いている介護士等の関係性です。
会話を交わしているのだとしたら、不自然さは感じませんか?
会話を交わさないとしても、介護士の視線や表情などを見ていると、関係性が少しは解るものです。
往々にして現場の職員と事務所にいる職員との間には、隔たりが出来やすいものです。この隔たりを埋めるには、双方が努力していないと難しいのが現状です。
でも、介護施設の職員が一番念頭におかなければならないのは、自分たちの仕事のやりやすさや保身よりも、そこで生活されている入居者が不利益を被っていないかどうかです。
ここを重視している介護施設は、例え部署間で隔たりがあっても、入居者の生活を支えるという同じ目標に向かって頑張っていますから、そんなに不自然さは感じないものです。
以上、不安を感じたら別の介護使節も視野にいれてみてはいかがでしょうか?
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