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これでわかる!脳卒中 第七回 ~心房細動に要注意~

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06

前回は、隠れ脳梗塞についてみていきました。生活習慣病などによる動脈硬化に注意しておきたいものですね。

ただ、動脈硬化などを予防しただけで脳梗塞にならないというものでもありません。

 

第七回目の今回は、心房細動という不整脈による脳梗塞について詳しく見ていきたいと思います。

 

【心房細動とは】

心房細動という病名を聞いたことがありますか?

これは、不整脈の一種です。

 

不整脈といっても期外収縮、上室性頻拍などをはじめいろいろな種類のものがあり、年齢を重ねると多くの人に出てくるタイプの、あまり気にすることもないようなものもあるにはあるのですが、この心房細動は不整脈の中でも危険な不整脈といわれています。

 

なぜかというとこの病気では、心臓の心房が、ぴくぴくと痙攣をするように小刻みに震えてしまい、普段のように十分に収縮ができなくなるからです。

 

何より怖いのが、心房細動になってしまうと心房内の血液がドロドロとよどんでしまうことです。そのことによってコンクリートが固まるように大きな血栓ができやすくなります。

 

血管は全身をかけめぐっていますので、もしこの心房でできた大きな血栓が血管を通り、脳まで行ってしまうと、心源性の脳梗塞になってしまうことがあります。

 

このように、脳梗塞といっても実に様々な原因があります。

 

【心房細動の鼓動のリズム】

心房細動の場合の鼓動のリズムは、普通のものとはちょっと違います。

 

正常な人の場合、同じような間隔でメトロノームのように、トントントントンと鼓動するのに対し、心房細動になると、トトトン・・・トン・・トトンなどというように同じような間隔にはなりません。

 

人によっては、細かく震える状況を、「心臓がなんだかヒョロヒョロした感じに鼓動する」などと表現する人もいます。

 

心電図などで検査をすれば、それが危険な不整脈か、そうではない不整脈かの判断が可能です。

 

いつもとなんか違うと感じた時には、すぐに一般内科、もしお近くにあるようでしたら循環器専門のお医者様にみていただくことをおススメします。

 

【心房細動のリスク】

心房細動があると、それがない人に比べて脳梗塞発症のリスクがおよそ3~5倍になるともいわれています。

 

75歳以上の高齢者になると、およそ8人に1人くらいがなるとも言われています。

また若年者でもなる場合もありますので注意したいものです。

 

いかがでしたでしょうか。

なんとかしてこのような怖い脳梗塞を防ぎたいものですよね。

次回は、脳梗塞を防ぐ食べ物があるのかどうかなどをご紹介していきたいと思います。

 

(Photo by Ashinari  http://www.ashinari.com/ )

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