持病の悪化や家庭内での事故で怪我がない限り、寝たきりの状態にはなりにくく、軽い運動をリハビリとして、行うことでかなり筋力が維持できます。例えば、ラジオ体操などを真面目にやると、普通の人でもじんわりと汗がにじむ程です。たかが、ラジオ体操だと馬鹿にしてはいけませんね。
リハビリマッサージ
高齢者に老人施設や個人宅を訪問して、リハビリマッサージをしている人がいます。高齢者の場合の対象者は、筋肉の収縮が激しく歩行困難な方や麻痺がある方だそうですが、施術方法は個人によって異なり、主に、指圧、温罨法(おんあんほう)、軽擦(けいさつ)、運動法だそうです。
基本的には仰向けで施術し、お腹の上にホットタオルを置いて、身体をほぐすように軽くさすりながら、指圧もしていくというやり方のようです。効果としては、早い人だと1ヶ月ほどで、効果があり、関節の可動域が広がり、むくみが消えたなどのが現れます。むくみは代謝の低下や腎臓の働きの低下により、尿が上手く排出されずに起こる症状なので、マッサージでかなり内蔵の働きが良くなるのではないかと推測できます。
介護予防のためのリハビリテーション
通常は失った機能を回復するために、リハビリを行うのが一般的でしたが、介護が必要になる前に、介護予防としてのリハビリテーションもあるのですね。
家で、ただボーッとしていれば、動く機会が少ないので筋力低下が起こります。これは、高齢者だけでなく、若い人にも言えることです。筋力や体力は思いのほか、あっという間に落ちてしまいます。
まだ、若い人の場合はある程度の運動で、筋力も体力も元に戻るのは早いですが、高齢者ともなるとなかなか難しく、時間がかかるのが普通です。その為に筋力と体力は、常に維持をしておかなければなりません。腰や膝の故障がなければ散歩も良いですし、座ってできるラジオ体操もありますね。思いつきではなく、継続することに意味がありますので、出来うる限り運動はして頂きたいと思います。
趣味を兼ねたガーデニングやゴルフなども、もちろん良いと思います。歩くのがツライ人は、スキーのステッキを支えにして歩くと、手足の運動になります。体の歪みを直す時もこのステッキを使用した歩行は効果があります。最初のうちは、距離は短くても良いのです。無理をしては、続けたいことも続けられませんから、焦らずに少しずつ挑戦していくことです。
ADL(Activities of Daily Living;日常生活活動)の保持
日常生活動作とは、日常の中で行う動作を言うのですが、高齢になると共に今まで出来ていたことが、出来なくなってしまうことが多々あります。
寝たきりにならないためには、座れる人には日中はなるべく座って過ごしてもらい、ベッドの高さも自分で起き上がれるくらいの高さに調整し、家具の配置転換を上手に利用しながら、杖がなくてもトイレに行ける、若しくはポータブルトイレを使用するといった行動ができることが理想です。
つまり、部屋の環境を自分のライフスタイルと体の状態に合わせることで、今までできなかった事が出来るようになるのです。これほど、自信がつくことはありません。
まとめ
リハビリマッサージもぜひ試したいところですが、まずは自分の出来る範囲のことから始めてみましょう。自信がなく、怖かったりする場合は、家族の見守りを受けて行うと安心して出来るでしょう。出来ないことを年齢や病気のせいにせず、頑張って自分なりのリハビリテーションを行っていきたいものです。
リハビリテーション画像URL:
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