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心が不安にとりつかれる「神経症」とは

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心が不安にとりつかれる「神経症」とは

神経症とは強い不安をともなっておこる心の病気です。不安や心配が非常に高まって、そこから抜け出せない状態になることです。こうなると心身ともにさまざまな症状が現れるのが神経症の特徴です。

神経症の発症の直接の原因はうつ病と同じようにストレスです。しかし、ストレスそのものの強さはあまり関係ありません。その人の持っている神経症になりやすい素質や性格、あるいはこれまでの経験によって、ものの考え方にストレスが重なることで発症すると考えられています。

 

生活が困難になることも。そんな神経症の症状とは

神経症の症状は、心にも体にもあらゆる面であらわれます。症状によって「不安障害」「強迫性障害」などいろいろなタイプに分類されますが、すべてに共通するのが「強い不安感」です。

普通の状態でも不安に思ったりすることはあります。しかし、いつまでもそれにとらわれていることは少ないのではないでしょうか。しかし神経症を患っている人は、極端に強い不安感に常に襲われ、ついには日常生活ができなるほどになっている状態です。

神経症の身体症状には、不眠や食欲不振、頭痛、めまいなどがありますが、体の病気でないため検査をしても異常が見つかりません。

 

神経症になりやすい人の特徴とは

神経症になりやすい人の特徴としては、不安にとらわれやすいという特徴があります。まずあげられるのが「心配性」といわれる性格です。心が繊細で、周囲の出来事に敏感であるためにささいなことが気になり、不安が生まれてどんどん大きくなってしまいます。完璧主義や潔癖主義といわれるタイプにも神経症になりやすい人が多くいます。

また周りの人や環境に対する不満を持っており、それに対するコントロールが効かない人も神経症になる傾向があります。こうしたタイプの人は、ストレスを受けやすく、それをうまく処理できないため発症してしまいます。

時には同僚とお酒を飲みながら上司の悪く口などが言えればストレスも発散できますが、神経症になる人は、まわりに対しても疑心暗鬼になってしまっているので、気軽に愚痴も言えずにどんどん貯めこんでしまします。性格的には、依存心が強く、自己中心的、感情的になりやすかったり、融通が利かないなどの性格を持ちます。

 

病気が神経症的性格を生む場合も

神経症のひとつに「パニック症候群」があります。これは突然激しい不安感とともに、心臓がバクバクしてしまい、息ができなくなる症状を伴います。このパニック障害の発症は性格は影響しません。脳内の神経伝達機能に異常が発生することが原因と考えられています。

パニック障害を一度経験すると、また同じ発作に襲われるのではないかと強い不安を常に抱くようになります。そうなると日常生活の中でも細かいことが気になって、神経質や心配性といった神経症になりやすい性格になってしまうことがあります。

 

写真出典:photoAC

 

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