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眼のレンズが濁ってくる。白内障が起こる仕組みとタイプとは

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眼のレンズが濁ってくる。白内障が起こる仕組みとタイプとは

白内障はレンズが濁ることで起こる病気です。水晶体は無色透明な弾力のある組織で、主にタンパク質と水でできています。直径は10㎜くらい、厚みがあり凸レンズの形をしています。

外側を「嚢」という薄い膜がつつんでいます。これは全嚢と後嚢に分かれています。その内側に無色透明の「皮質」と「核」があります。角は水晶体の周辺に位置します。水晶体の周囲には「チン小帯」という細い選以上の組織があり、それによって「毛様体」とつながっています。

水晶体は入ってきた光を屈折させ、網膜に像を届けるレンズの役割をしています。また、毛様体という筋肉の働きによって厚さを変え、ピンと調節が行われます。

水晶体が濁ると、光の屈折がうまくいかなくなり、外から入ってきた光が乱反射してしまいます。そのため、網膜に鮮明な像を結ぶことができなくなり、物がかすんで見えるようになります。これは加齢によって、水晶体内のタンパク質の変性が濁りの原因ではないかと考えられています。

 

白内障の濁り方には3種類ある

 

白内障は水晶体の濁り始める場所によって症状が違ってきます。

  • 皮質白内障

水晶体の周辺部にある皮質から濁り始める白内障です。加齢白内障の多くはこのタイプになります。水晶体の周辺部から、くさび形の濁りがいくつも生じてきます。

初期での自覚症状はあまりありません。そのためほとんどの人が白内障に気付かず生活しています。ただなかには明るいところでまぶしく感じたり、暗いところで物が見えにくかったりする人もいます。

  • 核白内障

水晶体の中心部にある核から濁り始める白内障です。角は濁ることで硬くなり、屈折率が高まります。その為、老眼のある人は、一時的に近くが見えやすくなり、眼鏡の度数が合わなくなったりします。ただし進行して濁りの範囲が広がると視力が低下します。

  • 後嚢下(こうのうか)白内障

水晶体の後ろ側を後嚢という膜が覆っています。この膜に接した皮質から濁り始める白内障のことです。

水晶体の後ろ側の中心部分から濁り始めるため、他のタイプに比べると、比較的早い時期から視力低下が起こります。明るいところでまぶしく感じられ、見えにくくなります。糖尿病やステロイド薬が原因で起こる白内障は、このタイプが多いのが特徴です。

 

3つのタイプ以外にも「前嚢下白内障」というタイプもありますが、加齢白内障では少なく、主にアトピー性皮膚炎の人に起こりやすいタイプの白内障です。

 

写真出典:photoAC

http://www.photo-ac.com/main/search?q=%E7%9C%BC%E7%90%83&srt=dlrank&pp=119

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