杖・ステッキや車いす、歩行器など移動時に使用する介護用品は多数ありますが、いずれも用途に合わせてきちんと選ばないと便利どころか怪我のリスクが付きまといます。
最近は大型ショッピングモールや百貨店などでも気軽に買える時代になっていますが、十分な説明を行っているところは少ないと感じます。
便利というだけではなく、体を支える重要な道具なので特徴はしっかり理解しておきたいところです。
おしゃれで便利になった杖・ステッキ
杖・ステッキは持ち手の形、素材や杖部分の素材や形状、長さ、さらには接地面の素材や形状などに差が出てきます。
最近の杖・ステッキは色や柄がカラフルになってきていて、服や靴と合わせることで非常におしゃれな演出ができて人気になっているものもあるようですが、そういった見た目ばかり重視するのは危険です。
また、持ち運びや収納には折り畳みが便利だからと言う理由だけで折り畳みを選ぶのも良くありません。
どういった方がどういった杖を選べばよいか理解しておきましょう。
軽くて丈夫な杖・ステッキを選ぶ
杖・ステッキは時に自分の体重を支える足や手となります。
そのため、自分の体重を加えたときに折れたり曲がってしまったりするようなものは危険です。
丈夫なものが良いと言っても、重たいものは杖として使うにはあまり便利ではありません。
軽くて丈夫な杖・ステッキとはどういったものか知っておきましょう。
杖の素材にはカーボン製、アルミ製、木製とありますが、この内もっとも軽いとされているのはカーボン製の杖です。
木製と比べると30%前後軽くなります。
一方で重たいのはアルミ製で、カーボン製と比べると1.5倍になるものもあるようです。
耐久性という面では素材より形状で、折り畳み式は接続部分が1本杖に比べて折れやすいのが特徴です。
単純に軽くて丈夫な杖ということであればカーボン製の1本杖を選ぶのが良いでしょう。
身長に合わせて選ぶ
杖・ステッキの長さの目安は身長の半分に数センチ足したくらいの長さが良いとされています。
150cmの方でしたら77cm~78cm位です。
円背や変形性膝関節症などで直立できない場合は、おおよそ歩行時の姿勢で手をまっすぐに下した時の手首の位置のものを選ぶと良いようです。
短すぎると姿勢が前かがみになりますし、長すぎると腕が上がってしまい疲れやすくなりますので長さには注意してください。
持ち手の形選び
杖・ステッキの持ち手はいろいろな種類がありますが、持ち手の長さや太さに違いがあります。
手の小さい人には外周の小さいもので短いもの、手の大きい人には外周が大きく長いものが良いでしょう。
後は好みの持ち方があると思いますので、普段の握り方がしやすい形状のものを選ぶようにしましょう。
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