雇用契約書とは、雇用主と労働者との間で労働条件について明確にする為に取り交わす契約書のことを指します。また労働契約書という場合もあります。似たようなもので労働条件通知書があります。
労働条件通知書は、雇用主が一方的に労働条件を雇用者に通知するものです。労働条件通知書とは、雇用主の権利について書かれているものが多いですが、雇用契約書は、雇用主と労働者が双方で署名捺印する必要があり、双方の意思を確認し明確にして業務に合わせた柔軟な内容になっているものが多いです。
本来労働契約は、口約束でも成立いたしますが、口約束だけの場合、主に困るのは労働者のほうで雇用主は、言ったことにも関わらず言ってないなどの場合があり、安易な口約束では問題になる場合があります。そういったトラブルを防止する為にも雇用契約書などの書面で残る形にし、双方でそれを確認する必要があります。
その為、法律で賃金や労働時間等重要な労働条件を書面にし明示することを義務付けています。これは、正社員であってもアルバイトやパートなどの労働者であろうと、労働契約締結にあたって、労働条件を明示しなければなりません。この労働条件の明示義務に違反した場合は、雇用主は30万円以下の罰金に処せられます。