介護施設を探していると、終身介護という言葉を見かけることもあるかと思います。
終身介護というのは、その施設で終末期を迎えて過ごしていける施設という意味で利用されることもありますが、注意しておかないといけない点としてどんなことがあっても一生そこを生活の場にできるというわけではないという点です。
言ってしまえば、特に問題なく寿命を迎えることができる人にとって終身介護であるという意味であることが多く、病気や認知症等が出てきてしまうと、それによって退所を迫られてしまうこともあるので注意が必要です。
このような条件については、必ず契約の際に説明を受けます。またほとんどの場合説明会等でしっかりと条件を説明してくれます。
施設によっては認知症を受け入れていることもあるので、認知症になっても終身介護をしてくれることはあります。施設によって条件が大きく変わってくるので、基準は施設ごとに変化すると思っておくことをオススメします。
一時的に病院に入院してから、体調が良くなり次第、施設に戻るということも可能な施設はあります。終身介護という言葉で安心しきらず、しっかりと条件を確認し、本当に終身介護を期待することができるのかを検討、確認することが必要でしょう。
- サービスは施設によってその名称を変えることがある
民間の企業による老人ホーム等に特に言えることですが、サービス内容はほぼ一緒でもサービスの名称が全く違うということがあり得ます。そのため終身介護という言葉を使っていなくても、終身介護のようなサービスを受けられるサービスが存在することもあります。逆に終身介護という名称のサービスであっても、施設の特徴、方針から一般的な終身介護サービスとは大きく違うこともあるのでこの面でも注意が必要となります。
また当然病気や痴呆症等以外でも、問題があれば終身介護のサービスを受けることができなくなる可能性はあります。例えば暴力・暴言行為が見られるというような問題行動が見られる場合にも退所という判断がされることはあります。もっとも終身介護に限らず、問題行動があった場合には強制退所させられる可能性はあります。
長期的に施設を利用していく場合、終身介護がないと難しいのかと考えてしまうかもしれませんが、終身介護でなくても長期利用をすることができる施設はあります。終身介護というのは、単純に長期的に施設が利用できることを、上手く表現するための言葉と考えることもできます。
引用
http://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=152905&word=%E7%9C%8B%E8%AD%B7_%E9%A2%A8%E6%99%AF01