外国人労働者と働く

中国人研修生と働いてみて感じたこと

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中国人研修生と某有名温泉地で2年間一緒に働いていたことがあります。

私はその時はフロント兼売店喫茶の業務を任されていました。

中国人研修生との思い出

中国人研修生との思い出

Photo credit: Chi Tranter via VisualHunt / CC BY

 

中国人研修生の出会い

同じ頃、年齢が私より1歳下の中国人の女の子が研修で入ってきました。その子は中国人でしたが、日本語がペラペラの上に、年齢も近いこともあり、私とはすぐに打ち解けることができました。

名前は王ちゃんといい、みんなからも「わんちゃん」や、「わんわん」と言った愛称で可愛がられていました。

いつもニコニコしていましたし、明るい可愛らしい子でした。

今まで私は外国人労働者とか中国人研修生と聞くと、少し壁のあると言いますか、生活習慣の違いからもっと取っつきにくいイメージを持っていたのですが、それを最初は感じることはありませんでした。

ある日のこと

ある気づき

気付き出したのは、入社してから2ヶ月ぐらいたったある日のこと。

喫茶で使うナフキンやタオルなど、洗濯したりするのも業務のうちなのですが、その仕事を中国人研修生の王ちゃんにお願いしたのです。

シフト制でしたので、たまたま早番が王ちゃんと一緒になった日のことでした。

喫茶ご利用のお客様がロビーに来られたので、近くにいた私がお客様の接客をすることになりました。

珈琲の注文を頂き、新しい豆をひこうと喫茶隣の物置に入った瞬間、私は唖然としました。

洗濯物を干すための細いロープが天井に張ってあるのですが…洗濯物を干してあるというより、全部固めて引っかけてあったのです。

ぐちゃぐちゃに、なんとか引っかかっている状態で、私は言葉を失いました。

まずは怒りが・・・

最初は誰がこんな干しかた…と言いそうになりましたが、よくよく思い出してみれば、今日は中国人研修生の王ちゃんに頼んだんだったと。だまになって干してあったので、中に埋もれていた洗濯物は全く乾いておらず、ぐちゃぐちゃになっていました。私から注意をすると角がたつと思い、課長にお伝えしました。

そうしたら、課長も言いたいけど、中国人研修生はプライドが高くて怒らせて辞められるととても困る。

目を瞑るしかない…と苦い顔をしておっしゃっていました。

中国人研修生をめぐる大人の事情

某有名温泉地の旅館には、数年前から中国人観光客が押し寄せてまして、中国語を話せる人材はかなり貴重な存在ではありました。

そういうこともあって、中国人研修生の方々は女将や上司からも一目置かれる存在だったのです。

それからはこっそりと洗濯物は先に他の従業員がするようにしたり、しながらやり過ごしていましたが…基本的に雑なのかな?と思うことがしばしば。

喫茶のお仕事も洗い物や片付けなどは、本当にできていないに等しい悲惨なものでした。

そして今は

今は中国人研修生の王ちゃんは旅館の仕事の期間が終わり、一度中国へ帰っていたようですが、やはり日本が恋しくなり、再就職先を探していると先月電話をくれました。

中国人研修生の王ちゃん曰く、日本人は温かい!ということでした。国が違うと何かと習慣や感覚も違って当たり前ですよね。

夫婦間でも、国際結婚だから仕方ないというように目を瞑れたら、お互いもっとうまくいくのかもしれませんね。

以上、私が中国人研修生と働いてみて、ビックリしたことでした。

 

※接客業は外国人技能実習制度の職種には含まれていません。制度に関してはこちらをご覧ください。

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