外国人技能実習制度

外国人技能実習制度の問題失敗事例

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問題点と失敗事例

導入失敗とは?

事象の大小を問わず、外国人技能実習生が起因して発生した問題は、受入に関わる失敗事例、または、トラブルと考えるのは当然のことかと思います。

ここでは、よくきく外国人技能実習制度の問題・失敗事例について、整理してみたいと思います。

外国人技能実習制度の問題

外国人技能実習制度の問題

 

 

よく言われる問題 パターンと解決策について

入国前、入国後の問題が混在していますが、いずれ時間を掛けて整理させていただきます。

ここでは、よく聞く問題となる事例を列挙していきたいと思います。

1.技能実習生の受入に取り組んだが、実習生が入国できなかった。

2.監理団体に勧誘されたが、やってみたら大変で困った

3.監理団体の関係者という人物に勧誘されたが、責任をとってくれない。

4.技能実習生が入国してきたが、仕事の覚えが悪くて困った

5.技能実習生が入国してきたが、病気をしているらしく働けない

6.技能実習生が入国してきたが、言葉が話せず自国語だけで会話をしている

7.技能実習生が、宿舎で問題を起こす。(ゴミ問題、料理のにおい、片付け、騒音、大声)

8.技能実習生同士が、仲が悪くケンカをして傷害事件に発展してしまった。

9.技能実習生が休日に自転車で近所の老人を大怪我させてしまった。

10.技能実習生が態度が悪くスマホばかりしている

11.技能実習生が日本語を学習してくれない

12.技能実習生が実習に対して積極的でない

13.技能実習生が集団で脱走してしまい行方不明

14.技能実習生が無断外泊して連絡が取れない。

15.技能実習生が出稼ぎ気分で来ているので日本語を学ぼうとしない

16.技能実習生が給与に不満をもち帰国してしまった

17.技能実習生が近所のゴミ捨て場から家電品を拾ってきてしまった

18.技能実習生がウツになってしまった

19.技能実習生が病気になってしまった

20.技能実習生が近所の飲食店で問題を起こした

21.技能実習生が社宅の掃除をしない

22.技能実習生が脱走してしまった

23.脱走した技能実習生が事件を起こしたらしい

24.技能実習生がホームシックにかかってしまった

25.技能実習生が労働基準監督署にかけこんでしまった

26.技能実習生が、会社を批判している

27.技能実習生が、上司批判をしている

28.技能実習生が、パワハラを受けたと言っている

29.技能実習生が、銀行口座を転売し、「オレオレ詐欺」で使用されてしまった

30.技能実習生が、社宅の家賃に不満を言っている

と、失敗の事例は多々列挙されることかと思います。

技能実習生は、実に問題の多い業界である。。。。。という結論になるのは、少し早すぎるかと思います。

上記の問題を、よくよく目を凝らしてひとつひとつ見ていただきたい。

事実として、起きた問題ではありますが、「問題の質」としてとてもレベルが低い「事前対策が可能」なものも多いな。。。。なんて見えてこないでしょうか?

私は、この問題を見ていると、特にそう思ってしまうのです。

そもそも、1つ目として採用面接の準備状況でかなり事前対策ができる問題が多いと感じます。

二つ目、次に見えてくるのは、「契約・確認手続き」で事前対策ができる問題

三つ目は、技能実習生のホームシック、寂しい気持ちに対するケアで事前対策ができる問題

四つ目は、保険、専門家などで仕組みとして事前対策することが出来る問題

ここまでは、簡単に仕組み、しかけで事前対策がができるのでは?と思います。
どうでしょうか。。。約95%は、この四つを組み合わせていけば「問題」とは言わず、「想定の範囲内」で整備した環境の中で収まるのではないでしょうか?
一番の大きな課題を感じる事があります。

それは、「」を管理する側、受け入れる側の人材の教育状況なのでは?と感じてしまいます。

本当の問題は、受け入れる側にあるのではないでしょうか?

これは、なかなか難しい問題ですが、管理する側の能力、指導力が高くないと「すべての事例が想定外の大事故」となるのではないでしょうか?
私は、人材育成や、人事の専門家としてよく思うことです。

リーダーシップを高めたり、職員が楽しく働く環境づくり、幸せになる環境づくりの出来ない管理職や・・・・。

すでに見えている問題を放置して事前対策したり、再発防止体制がとれない方が管理職をしている職場の問題は永遠に尽きないのではないでしょうか?

現実として、すでに日本には毎年17万人近い外国人技能実習生が存在しており、留学生、日系人とあわせると約70万人以上が来日しているのです。
ほとんどの方は、とても快適に働いており、事故になるケースは、その中の1%程度と言われています。

★もちろん、この1%は日本人と比較すると10倍くらい差があるそうです。(日本人より10倍トラブルが多いのは事実です。)

いろいろな問題があれど、「思ったとおりにはなりませんが、必ず行ったとおりになる。」ことは歴史が証明しています。
すでに日本人の若者採用が厳しい状況なのは逃げられない事実です。
採用できる可能性のない日本人の若者と比較して何の意味があるのでしょうか?

外国人技能実習制度を導入して技能実習生を受け入れるには、日本人の若者以上のケア体制、受け入れ体制が必要になります。

職場全体で、職場づくりを学習し、誰もが働き易いよい職場を作られることが最短の出口ではないかと思います。

すでに起きた問題に対して、恐れをいだき躊躇するよりも、遅かれ早かれ事前対策するしかないと覚悟を決めて行動することが必要なことと思われます。

問題のない企業、問題の起きない企業など存在するわけないかと思います。
問題を成長のチャンスにし体制の強化につなげるのか、問題が起きないように何もしないで傍観しているのか・・・・。

差はそれだけだと思います。
問題は、問題があることではなく、御社のスタッフさんに「事業を継続していく覚悟があるのか?」なのではないでしょうか?
精神論だけになってしまいましたが、今回はここで止めておきます。

よい職場作り、よい人材作りをなさってください。道はひとつで単純明快ではないでしょうか?

ここを最後までお読みくださった強い思いのある御社にならきっと実現できると思います。

問題のない仕事は仕事ではなくて、作業ですよね。

御社の益々の事業の発展をお祈りします。

 

 

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