介護

患者様に合わせたリハビリテーションで生活機能の改善を!

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リハビリテーション

昨今では、高齢化社会を迎え生活機能改善のためのリハビリテーションが重要な役割を果たしています。
リハビリテーションは、病後の回復ための機能改善運動と考えがちですが、実は、今の時代では、病気と診断されての入院、あるいは、家庭での闘病であっても、病気になったと時点で、リハビリテーションは始まっています。
そして、病気の進行状況を見極め、容態に合わせたリハビリテーションプログラムを組んで、生活機能の改善を図り、自分自らの動き、他の人の力を借りての動き、時には道具使っての動きなど、段階的に進めていくことが大事です。最終的には、日常生活、家庭、社会へ再度参加できるようになることが目標になります。

運動と休息のバランスを

高齢者の患者さんの場合、2~3週間寝た状態でいると、筋肉は萎縮し、関節が拘縮します。
当然、心肺機能は低下しますし、もしかすると骨粗しょう症、血栓塞栓症、誤嚥製肺炎などの廃用症候群などの症状を引き起こし、それこそ寝たきりになる可能性もあります。
そこで、リハビリテーションが必要になります。

リハビリテーションは、まずは日常生活ができるように生活改善が目標になりますので、急ぎすぎたり、やりすぎたりしてはいけません。あくまでも、機能の回復を第一義にして、ゆっくりと行ないます。
介護するほうは、「早くよくなって欲しい」、患者さんは「早くよくなりたい」t、両方とも焦ることが考えられますがとにかく患者さんが痛い思いをしたり、苦痛に感じたりしないように注意が必要です。
今の患者さんには何が適切なのか、リアルタイムの生活の中で、運動と休息のバランスをとりながら、トータルの視点でリハビリテーションを行なうことが求められます。

リハビリテーションは、回復のテンポに合わせて、屋内から屋外へ。

例えば、寝たきりの高齢者の患者さんの場合、起きあがることがリハビリテーションの始まりになります。
突然起きると起立性の低血圧でめまいを起こしかねません。まずは、ベッドに座り、下りて、立って、歩き始めます。
ここまで行けば様子を見て、リハビリテーションを日常の中に採りいれていきます。最初は歩くことからリハビリテーションを屋内で始めます。。そして、無理しないように活動範囲を広げ、タイミングを見て、外に出向きます。
歩くリハビリテーションだけでなく、外の空気を吸うとか、自然に触れるチャンスを作るとか、気分を変えることも大事です。それによって、少しずつではありますが、自信を深めてくるようになります。

ただし、療養が長い人は、精神的に負担に感じることもあるので、楽しみを得られるような工夫も必要です。

リハビリテーションはひとり一人の個性を活かします。

病気や障害を持っていても、社会参加したいと思っている患者さんはたくさんいます。これまでの経験を活かした貢献をしたいと思いながら、病に倒れ、療養をせざるを得なくなっているが、心のどこかでは、早く立ち直り、もう一度活動したいと思っている方が、リハビリテーションに積極的に取り組んでいます。

そこには、元通りの生活、健常者と同じように活動したいという態度が見て取れます。そこに対して、リハビリテーションは何ができるのでしょうか。
高齢者の人生経験は、人それぞれによって違います。個別的であり、個性的なものを一括りの中で処理をするのには、多分に無理があります。

普通の生活、それも、個々の人のスタンディング・ポイントに合わせたテーラーメードのリハビリテーションが、効率は悪いかもしれませんが機能するようになれば、受け手の患者さんは、家庭、地域、社会に対して、自分が、何ができるのかを生きがいとして考え、自己実現するための目的を持って、改めて、リハビリテーションに励む態度を作り上げることが必要とされます。

高齢化社会が加速度的に進展する中で、リハビリテーション施設の拡充は進んでいますし、技術も格段の進歩を遂げています。その一方で、リハビリを援助する要員は足りない状況が続いています。機能改善や、リハビリグッズなどで、患者さんの環境は整備されつつありますが、問題は、患者さんの意欲に直結する、「したい」「してみたい」「うまくできる ようになりたい」を、どう実現するかにかかっています。そこをどうモチベーション・アップするのか、今後のリハビリテーションに課せられた宿題は大きく、関係者のますますの奮起が望まれます。

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