外国人労働者と働く

ブラジル人のおもてなしの心に感動した話

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私は今、派遣作業員として工場で働いています。今の仕事は製品検査の仕事で女性だけの職場です。一年前に働き始めた時から職場には日系ブラジル人の女性Kと、ナイジェリアから来ていた女性Dが外国人労働者として働いていました。二人とも親切で仕事も教えてくれたけれど、日本語が完ぺきではないので「あれ?」と思うことが時々ありました。そんな時はD自ら日本語を話せる作業員を呼んでくれ「Dは日本語を話せないから教えてあげて」と頼んでくれるので、仕事に支障をきたすことはありませんでした。_x000D_
 Kは私が初めて働き出したころから世話をしてくれていたのですが、私の性格が個人主義で一人で行動するのが好きだったので仕事以外で一緒に行動することはありませんでした。それから一か月したある日、日系ブラジル人の女性Mが配属されてきます。同じ日系ブラジル人で外国人労働者という境遇からかKとMはすぐに仲良くなっていきました。昼食時間に一つのテーブルに派遣作業員全員が集まって食事をするのでその時に話を聞いてみると、会ってすぐにメールアドレスや電話番号を交換し連絡も取り合っているとか。_x000D_
 多くの女性外国人労働者と同じように、日系ブラジル人のKとMも料理で人をもてなすのが好きなようで、Kは手作り料理を持ってきては同じ部署で働く全員にふるまっていました。食べた相手からお金をもらうことなく何度も大量に作ってくるKを見て「ブラジルの人はすごいな」と思いました。そしてなぜだか自分もKみたいになりたいと思ってしまいました。日本人で手作り料理をふるまう人もいましたが全然スケールが違うのです。Kが料理を持ってくる日の昼食時間はパーティー状態になりました。Kが昼食時に友達の誕生日パーティーを自腹で開催するたび「他人のために自分のお金でパーティーを何度も開くなんてスゴイ!」と感動し自分もいつか同じようにできたらステキだなと思って見ていました。_x000D_
 自宅の食事はいつも旦那さんが作っているというMも自分では作っては来ないけれど、部署で働く作業員全員にホールのケーキを持ってきて切り分けていました。一番「Mさんはスゴイ人だ!」と思ったのがクリスマス当日に部署全員分のクリスマスケーキとお皿、フォークを用意してきたことです。当日まで誰にも話さず全て一人で計画しケーキ代を要求してくることもありませんでした。こんなことをされて申し訳ないので私もいつかMにお返しをと考えていたところ、急にMが今週いっぱいで仕事を辞めると言い出します。あと数日しかありません。恩を返すのは今しかないと私はケーキ屋に走り、M最後の出勤日に買ってきたケーキを渡しました。Mは私を抱きしめて喜んでくれたけれど、もっと他の方法でMを喜ばせてあげたかったと今でも後悔しています。_x000D_
 現在もKはことあるごとに料理を作っては大きなタッパに入れて持ってきてくれます。電車通勤で大変そうと思うけれど、Kにとっては苦ではないようです。KとMの両親は日本人ですがモノの考え方や価値観、受け取り方はブラジルの地のものなのだと思います。人は良くも悪くも生まれ育った環境の影響を強く受けるモノなのだと思った経験でした。

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