外国人労働者と働く

子供を置いて出稼ぎに来るのが普通な中国人にびっくり

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私は専門学校の時に、地元の観光地の大きなレストランでアルバイトをしていたことがあります。そこで一緒に働いていたのが、中国人の外国人労働者でした。彼女は中国の田舎から来たということで、とても素朴でかわいらしい女性。もう日本に2年住んでいるということで、日本語も話すことが出来たんですね。そしてわたしたちとも日本で会話をすることが出来ました。_x000D_
話を聞いてみると、自分は結婚をして子どもがいる、その子どもは自分の両親が面倒を見ていて、自分はこうして外国人労働者として働き仕送りを送っているということでした。_x000D_
日本では出稼ぎということはあまりないですよね。家族が一緒に生活をするということが基本です。でも彼女の話を聞いて初めて外国には、小さな子供を置いて出稼ぎをして、そのお金を仕送りすることで生計が成り立っているんだということを知りました。中国ではこれが普通の当たり前のこと、彼女の両親たちも海外ではありませんでしたが、出稼ぎをして彼女たちを育ててくれたということです。_x000D_
そんな彼女は日本語が話せたので、いろんな話をしました。またとても親しみのもてる彼女だったので、同じアルバイトのおばちゃん達からも大人気だったのです。そしていつもお菓子をもらって帰ったり、レストランのまかないをもらったり。慣れてくると外国人労働者という感覚は全くありませんでした。普通にアルバイトの仲間という感じでした。_x000D_
そのレストランは、主に観光客の団体客を受け入れるところであり、メニューは団体用のお弁当を作るところでした。私たちは朝出勤してお弁当の枠を並べ、ひたすら具材を詰めていきます。その中でどうしても外国人労働者である彼女が苦手とするものがありました。それは刺身を盛りつけることです。_x000D_
わたしたちは手袋をして食材を盛りつけるので、触ることには何の問題はないと思えますよね。しかし彼女は中国の内陸部、貧しいところで育ったので、日本にくるまでは刺身を見たこともないし、食べたこともないということでした。そんな彼女は、日本に来て、この仕事を始めてからも、この刺身の部分は苦手でいつも担当から外されていました。_x000D_
その代わりに得意だったのは、麺類の盛り付けでした。それはいつも彼女が得意として好んで担当についていました。_x000D_
そんな彼女とは、私がバイトをしていた期間である約1年間の付き合いだったのですが、初めての中国人、始めての外国人労働者とのかかわりで、私にとっても良い経験でした。

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